この記事について
顧客が会員登録すると、裏側で複数のシステムに情報が連携されます。この処理は完全に自動化されており、顧客は意識することなく複数システムに登録されます。
同期フローの詳細
ステップバイステップの流れ
フォーム送信
顧客が会員登録フォームに必要情報を入力し、送信ボタンをクリック
データ検証
サーバーで入力データのバリデーション(メール形式、必須項目など)
Shopify登録
Shopify Admin APIで顧客を作成。基本情報とメタフィールドを保存
ID取得
Shopifyから発行された顧客IDを取得(これがマスターキーになる)
POS同期
POSシステムにShopify顧客IDを会員番号として登録
CRM同期
マーケティング用にCRMにも顧客情報を連携(オプション)
完了通知
顧客にウェルカムメールを送信し、登録完了画面を表示
データの流れ図
登録データの流れ
顧客入力データ
氏名、メールアドレス、フリガナ、生年月日など
自社サーバー
データ変換・振り分け(一時処理のみ)
Shopify
基本情報、メタフィールド、住所、顧客タグ
POS
会員番号(=Shopify ID)、氏名、メール
CRM
コンタクト、購買履歴、タグ
各システムへの登録内容
Shopifyに保存する情報
| フィールド | 保存場所 | 用途 |
|---|---|---|
| 氏名 | 標準フィールド | 注文、配送 |
| メールアドレス | 標準フィールド | ログイン、通知 |
| 電話番号 | 標準フィールド | 配送連絡 |
| 住所 | 標準フィールド | 配送先 |
| フリガナ | メタフィールド | 配送ラベル |
| 生年月日 | メタフィールド | 誕生日クーポン |
| 性別 | メタフィールド | マーケティング |
氏名
保存場所標準フィールド
用途注文、配送
メールアドレス
保存場所標準フィールド
用途ログイン、通知
電話番号
保存場所標準フィールド
用途配送連絡
住所
保存場所標準フィールド
用途配送先
フリガナ
保存場所メタフィールド
用途配送ラベル
生年月日
保存場所メタフィールド
用途誕生日クーポン
性別
保存場所メタフィールド
用途マーケティング
POSに保存する情報
| フィールド | 値 | 用途 |
|---|---|---|
| 会員番号 | Shopify顧客ID | 顧客識別のマスターキー |
| 氏名 | Shopifyと同じ | レシート、接客 |
| メールアドレス | Shopifyと同じ | 重複チェック用 |
| 住所 | 正規化して保存 | DM発送 |
会員番号
値Shopify顧客ID
用途顧客識別のマスターキー
氏名
値Shopifyと同じ
用途レシート、接客
メールアドレス
値Shopifyと同じ
用途重複チェック用
住所
値正規化して保存
用途DM発送
処理時間と顧客体験
同期にかかる時間
各APIへの呼び出しを直列で実行した場合の概算です。
| 処理 | 所要時間 |
|---|---|
| Shopify API呼び出し | 約500ms |
| POS API呼び出し | 約800ms |
| CRM API呼び出し | 約400ms |
| メール送信 | 約300ms |
| 合計 | 約2秒 |
Shopify API呼び出し
所要時間約500ms
POS API呼び出し
所要時間約800ms
CRM API呼び出し
所要時間約400ms
メール送信
所要時間約300ms
合計
所要時間約2秒
顧客は「登録中...」の画面を約2秒見ることになるため、ローディング表示で待ち時間を伝えることが重要です。
顧客への見せ方
顧客が見る画面の遷移
入力画面
必要情報を入力し、送信ボタンをクリック
ローディング画面
「会員登録を処理しています...」約2秒間表示
完了画面
「登録が完了しました」「ウェルカムメールをお送りしました」
マイページへ自動遷移
登録完了後、マイページへリダイレクト
エラーハンドリングの考え方
エラーの種類と対応
| エラー発生箇所 | 対応方針 | 顧客への影響 |
|---|---|---|
| 入力バリデーション | エラー内容を表示、再入力を促す | すぐに修正可能 |
| Shopify API | 登録失敗、リトライを促す | 再度試行が必要 |
| POS API | Shopify登録は維持、POS同期をスキップ | 店舗利用は後日可能 |
| CRM API | Shopify/POS登録は維持、CRM同期をスキップ | 影響なし |
入力バリデーション
対応方針エラー内容を表示、再入力を促す
顧客への影響すぐに修正可能
Shopify API
対応方針登録失敗、リトライを促す
顧客への影響再度試行が必要
POS API
対応方針Shopify登録は維持、POS同期をスキップ
顧客への影響店舗利用は後日可能
CRM API
対応方針Shopify/POS登録は維持、CRM同期をスキップ
顧客への影響影響なし
優先順位に基づく設計
| 優先度 | 処理 | 失敗時の対応 |
|---|---|---|
| 最優先 | Shopify登録 | 登録全体を失敗として扱う |
| 高 | POS同期 | ログ記録、後で再同期。顧客には「店舗利用は少しお待ちください」と案内 |
| 低 | CRM同期 | ログ記録のみ、顧客への影響なし |
| 最低 | メール送信 | ログ記録のみ |
最優先
処理Shopify登録
失敗時の対応登録全体を失敗として扱う
高
処理POS同期
失敗時の対応ログ記録、後で再同期。顧客には「店舗利用は少しお待ちください」と案内
低
処理CRM同期
失敗時の対応ログ記録のみ、顧客への影響なし
最低
処理メール送信
失敗時の対応ログ記録のみ
ログと監視
記録すべき情報
| タイミング | 記録内容 | 用途 |
|---|---|---|
| 処理開始時 | タイムスタンプ、リクエストID | 追跡用 |
| Shopify登録完了 | 顧客ID、処理時間 | 成功確認 |
| POS同期結果 | 成功/失敗、エラー内容 | トラブル対応 |
| CRM同期結果 | 成功/失敗、エラー内容 | トラブル対応 |
| 処理完了時 | 総処理時間、最終ステータス | パフォーマンス監視 |
処理開始時
記録内容タイムスタンプ、リクエストID
用途追跡用
Shopify登録完了
記録内容顧客ID、処理時間
用途成功確認
POS同期結果
記録内容成功/失敗、エラー内容
用途トラブル対応
CRM同期結果
記録内容成功/失敗、エラー内容
用途トラブル対応
処理完了時
記録内容総処理時間、最終ステータス
用途パフォーマンス監視
管理者への通知
重要なエラーが発生した場合、管理者に即座に通知します。
- POS同期が連続で失敗した場合
- 処理時間が通常の3倍を超えた場合
- 同一メールアドレスでの重複登録試行
この仕組みがもたらす効果
運営側にとって
- 手作業によるデータ入力が完全に不要
- ヒューマンエラーの排除
- 処理状況の可視化と追跡が可能
お客様にとって
- 一度の入力で全システムに登録完了
- すぐにオンラインでも店舗でも会員として利用可能
- 情報の二重入力が不要