Shopify側で必要な設定
B2B自動割引システムを動かすには、Shopify管理画面で以下の4つを設定します。
- 顧客タグ - B2B顧客を識別するための目印
- 顧客セグメント - タグを持つ顧客をグループ化
- コレクション - B2B対象商品をまとめる
- クーポン(割引コード) - 実際の割引処理を行う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ステップ1: 顧客にタグを付ける
B2Bアカウントには、特定のルールでタグを付けます。
タグの命名ルール
カテゴリコード-割引率
具体例:
| タグ名 | カテゴリ | 割引率 |
|---|---|---|
| standard-35 | 標準カテゴリ | 35%OFF |
| premium-25 | プレミアムカテゴリ | 25%OFF |
| elite-20 | エリートカテゴリ | 20%OFF |
| special-40 | 特別カテゴリ | 40%OFF |
なぜこの命名規則にするか
タグ名に割引率を埋め込むことで、フロントエンド側でタグを読み取るだけで割引率がわかります。
後述しますが、このタグ名はそのままクーポン名にもなります。
複数タグの付与
1人の顧客に複数のタグを付けることも可能です。
例:あるディーラーが複数カテゴリを扱う場合
standard-35(標準カテゴリ35%OFF)premium-25(プレミアムカテゴリ25%OFF)
この顧客がカートに両カテゴリの商品を入れた場合、それぞれに適切な割引が適用されます。
Shopifyでのタグ付け方法
- 管理画面 → 顧客 → 対象の顧客を選択
- タグ欄に上記のルールでタグを入力
- 保存
一括でタグ付けしたい場合は、CSVインポート機能や、Admin APIを使った自動化も可能です。
ステップ2: 顧客セグメントを作成
顧客セグメントは、特定の条件を満たす顧客をグループ化する機能です。これにより、「このタグを持つ人だけ」を対象にしたクーポンが作れます。
セグメントの作成手順
- 管理画面 → 顧客 → セグメント
- 「セグメントを作成」をクリック
- 条件を設定
条件の設定例
顧客タグ が standard-35 を含む
この条件で保存すると、standard-35 タグを持つ顧客だけが含まれるセグメントが作成されます。
タグごとにセグメントを作成
各タグに対応するセグメントを作成します。
| セグメント名 | 条件 |
|---|---|
| B2B Standard 35 | タグ standard-35 を含む |
| B2B Premium 25 | タグ premium-25 を含む |
| B2B Elite 20 | タグ elite-20 を含む |
| B2B Special 40 | タグ special-40 を含む |
ステップ3: 対象商品のコレクションを作成
B2B向けに割引する商品をコレクションにまとめます。
コレクションの作成手順
- 管理画面 → 商品管理 → コレクション
- 「コレクションを作成」をクリック
- コレクション名を入力(例:
B2B Standard Products) - 手動または自動で商品を追加
自動コレクションの活用
条件を設定して自動的に商品を追加することもできます。
例:
- 商品タイプが「Standard」の商品を自動追加
- 特定のベンダー(ブランド)の商品を自動追加
コレクションの設計例
| コレクション名 | 内容 |
|---|---|
| B2B Standard Products | 標準カテゴリのB2B対象商品 |
| B2B Premium Products | プレミアムカテゴリのB2B対象商品 |
| B2B Elite Products | エリートカテゴリのB2B対象商品 |
ステップ4: クーポン(割引コード)を作成
いよいよ核心部分です。タグ名と完全に同じ名前のクーポンを作成します。
クーポン作成手順
- 管理画面 → ディスカウント → 「ディスカウントを作成」
- ディスカウントコードを選択
- 以下の設定を行う
重要な設定項目
コード名:
standard-35
(タグ名と完全一致させる)
ディスカウントタイプ:
- 割合(パーセンテージ)
ディスカウント値:
35%
(タグ名の数字と一致させる)
適用対象:
- 特定のコレクション →
B2B Standard Productsを選択
顧客の資格:
- 特定の顧客セグメント →
B2B Standard 35を選択
使用制限:
- 1人のお客様が使用できる回数:無制限(または任意)
設定のまとめ表
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| コード名 | standard-35 |
| タイプ | 割合割引 |
| 割引率 | 35% |
| 適用対象 | B2B Standard Products コレクション |
| 対象顧客 | B2B Standard 35 セグメント |
他のタグ用クーポンも同様に作成
| クーポン名 | 割引率 | 対象コレクション | 対象セグメント |
|---|---|---|---|
| standard-35 | 35% | B2B Standard | B2B Standard 35 |
| premium-25 | 25% | B2B Premium | B2B Premium 25 |
| elite-20 | 20% | B2B Elite | B2B Elite 20 |
| special-40 | 40% | B2B Special | B2B Special 40 |
設定の確認ポイント
チェックリスト
- [ ] 顧客にタグが正しく付いているか
- [ ] セグメントに該当顧客が含まれているか
- [ ] コレクションに対象商品が入っているか
- [ ] クーポン名がタグ名と完全に一致しているか
- [ ] クーポンの対象顧客がセグメントになっているか
- [ ] クーポンの対象商品がコレクションになっているか
よくあるミス
-
タグ名とクーポン名の不一致
standard-35とStandard-35は別物扱い- 大文字・小文字、スペースに注意
-
セグメントの条件ミス
- 「含む」ではなく「等しい」を選んでしまう
- 複数条件の AND/OR を間違える
-
クーポンの対象設定漏れ
- セグメント指定を忘れて全員に適用可能になってしまう
新しいB2Bアカウントの追加フロー
この設定が完了していれば、新しいB2Bアカウントの追加は簡単です。
- 顧客にタグを付ける(例:
standard-35) - 以上!
タグを付けるだけで:
- 自動的にセグメントに追加される
- そのセグメント用のクーポンが適用可能になる
- ヘッドレス側で会員価格が表示される
次のステップ
Shopify側の設定が完了したら、次はヘッドレス(Next.js)側の実装です。タグを読み取って価格を計算し、クーポンを自動適用するロジックを見ていきましょう。