フィード品質の管理 — 除外制御と検証

掲載すべきでない商品をフィードから外す条件の決め方と、不承認を減らすために渡す前に行う検査

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はじめに

商品フィードは、載せる件数が多いほどいいというものではありません。まだ公開していない商品が混ざったり、必須の情報が欠けた商品が紛れ込んだりすると、Google Merchant Center(以下GMC。Googleに商品情報を登録しておく管理画面)の審査で不承認になります。

不承認の困るところは、目に見える形で警告が出ないこと。管理画面の掲載商品数が少しずつ減っていくだけなので、気づいたときには数百件が掲載対象から外れていた、ということが起こります。「最近ショッピングからの流入が落ちた」の原因をたどると不承認が溜まっていた、というケースは珍しくありません。

この記事では、載せてはいけない商品をどう外すか、そして不承認を減らすために渡す前に何を検査しているかを説明します。フィードの「量」ではなく「質」を保つための話です。

載せてはいけない商品を確実に外す

下書きや非公開の商品が混ざると、リンク切れ扱いになる

ECサイトの商品データには、まだ公開前の下書き商品や、事情があって非公開にしている商品が常に混ざっています。これらがうっかりフィードに載ると、Googleは商品ページを見に来たときに存在しないページへたどり着きます。

結果は不承認、しかも「リンク切れ」という信頼度に響く形の不承認です。数が増えるとアカウント全体の評価にも関わってきます。そこで、商品の公開状態を見て、公開中でないものはフィードを作る段階で外します。フィードに含めるのは「今まさに買える、公開中の商品」だけ。ここを徹底するのが品質管理の第一歩です。

在庫やタグで、もっと細かく出し分ける

公開・非公開だけでは足りない場面もあります。在庫切れが長く続いている商品、廃番が決まっている商品、予約販売のみの商品、特定のタグを付けて運用している商品。「掲載できるけれど、今は載せたくない」ものは意外と多いんですよね。

自前でフィードを作っている強みが出るのはここです。商品のタグや在庫状態を見て、売り方の判断に沿った条件を自由に組めます。専用アプリの設定画面では、用意された項目にない条件は指定できません。「このタグが付いていて、かつ在庫が0の商品だけ外す」といった組み合わせを扱えるのは、自前生成ならではです。

外しすぎにも同じくらい注意する

一方で、除外の条件を足しすぎると今度は掲載機会そのものが減ります。心配だからと在庫が少ない商品まで一律に外していくと、掲載商品数が想定よりずっと少なくなり、結果として不承認と変わらない状態になります。

そこで、条件を1つ足すたびに掲載件数がどれだけ減るかを確認するようにしました。「この条件で何件が外れるか」を出しておけば、外す理由と失う機会を並べて判断できます。在庫切れ商品も、入荷予定があるなら載せたままのほうが有利な場合があるので、一律に外すより商品の性質ごとに決めたほうが結果は良くなります。

除外の条件は設定で切り替えられるようにしておく

除外のルールは、サイトや環境によって変えたくなることがあります。テスト用の環境では下書き商品も含めて表示を確認したい、本番では厳格に外したい。複数サイトを運営していれば、サイトごとに載せる範囲も変わります。

つまり、条件そのものを「あとから変えられるつまみ」として持っておくということ。こうしておくと、「このサイトだけ在庫切れも載せる」といった運用側の要望に、仕組みを触らず対応できます。

渡す前に自分たちで検査する

不承認の多くは、必須項目の欠けから起きる

不承認の理由を並べてみると、大半は難しい話ではありません。価格が空だった、画像のURLが取れていなかった、識別番号の桁数が合っていなかった。この程度の欠けで、その商品はGMCに渡した時点で落とされます。

上から4つは掲載そのものが止まる項目、一番下は掲載はされるけれど効きが落ちる項目、という区別で見ておくと優先順位を付けやすくなります。

大事なのは、GMCに不承認にされてから気づくのではなく、フィードを渡す前にこちらで検査すること。生成の段階で欠けを見つけておけば、掲載が止まる前に直せます。

見つけた欠けは「外す」と「直してもらう」の両方に回す

欠けが見つかったときの対応は2通りあります。1つは、その商品をフィードから外して、情報の揃った商品だけを掲載すること。もう1つは、欠けている事実を担当者に伝えて、元の商品データを直してもらうことです。

検査で欠けが見つかったときの流れ
必須項目を検査する

フィードを作るときに、商品ごとに必要な情報が揃っているか確認する

欠けのある商品を外す

情報が不十分な商品はフィードに載せず、不承認を未然に防ぐ

担当者に共有する

どの商品に何が欠けているかを記録して伝え、元データの修正につなげる

外して終わりにせず、直してもらうところまで回す。これが2段目の要点です。

除外だけで運用していると、元データがいつまでも直らず、その商品は掲載機会を失い続けます。「今は外す、でも直してもらう」の両輪で回すと、掲載できる商品数が時間とともに増えていきます。

審査で落ちる理由は運用しながら覚えていく

項目が揃っていても落ちることがある

必須項目がすべて埋まっていても、GMCの掲載ポリシーに触れると不承認になります。取り扱いに制限のあるカテゴリの商品、誇張と受け取られる表現を含む商品名、画像に文字を大きく載せているケースなどが典型です。

これらは機械的な検査だけでは拾いきれません。ポリシーの解釈が絡む部分は、どうしても人の目で判断する余地が残ります。

不承認レポートを読んで、生成ルールに反映していく

そこで、GMCの管理画面にある不承認レポートを定期的に確認します。理由ごとに件数が出るので、頻繁に出ている理由から順に、フィードを作るルールへ反映していきます。

たとえば商品名の書き方が原因の不承認が続いていれば、その商品グループだけ商品名の組み立て方を変える。特定のカテゴリで落ち続けるなら、そのカテゴリは最初から除外する。こうして少しずつ、不承認の理由を潰していきます。運用しながら品質を育てていく感覚に近いです。

まとめ

フィードの品質管理は、「載せない制御」と「渡す前の検査」の2つで成り立ちます。

  • 除外制御:下書き・非公開の商品を確実に外し、在庫やタグで細かく出し分ける
  • 条件は設定で切り替える:サイトや環境ごとの調整を、仕組みを触らず行えるようにする
  • 必須項目の検査:フィードを作る段階で欠けを見つけ、不承認になる前に手を打つ
  • 外すと直してもらうの両輪:掲載を守りながら、元データの修正も進める

この検査が働くのは、マッピング設計でどの項目に何を入れるかが決まっているからです。作ったフィードを毎日届け続ける側の話はキャッシュとヘルスチェックに、仕組み全体の流れは商品フィードの自動生成にまとめています。