取引記録を活用したセグメント配信

購入商品・カテゴリ・金額を元にしたクロスセル・アップセルの自動化

HubSpotワークフロー取引セグメントクロスセルアップセル
読了時間: 7分

この記事について

「購入履歴に基づいて、関連商品を自動で案内したい」「VIP顧客には特別なオファーを送りたい」

HubSpotの取引(Deal)機能とワークフローを組み合わせることで、購入履歴に基づいたセグメント配信を自動化できます。

取引記録を活用したセグメントの考え方

セグメントの軸

取引記録から以下の情報を抽出し、セグメント分けに活用します。

購入商品・サービス
取得元取引の商品項目
活用例関連商品のクロスセル
購入カテゴリ
取得元取引プロパティ or 商品カテゴリ
活用例同カテゴリの新商品案内
購入金額
取得元取引金額
活用例VIP顧客への特別オファー
購入回数
取得元関連取引の件数
活用例リピーター向け特典
最終購入日
取得元取引のクローズ日
活用例休眠顧客の掘り起こし

実装パターン

パターン1: カテゴリ別クロスセル

特定カテゴリを購入した顧客に、関連カテゴリの商品を案内します。

カテゴリ別クロスセル
トリガー: 取引ステージが「受注」に変更

取引が成約したらワークフロー開始

条件分岐: 商品カテゴリは?

取引に紐づく商品項目または取引プロパティでカテゴリを判定

30日後
関連カテゴリの案内メールを送信

カテゴリAを購入 → カテゴリBを案内 / カテゴリBを購入 → カテゴリCを案内

設定のポイント:

  1. 取引プロパティにカテゴリを記録: 取引作成時に商品カテゴリを記録するプロパティを用意
  2. コンタクトにカテゴリ購入履歴を反映: ワークフローでコンタクトプロパティに購入カテゴリを記録
  3. 除外条件を設定: 既に関連カテゴリを購入済みの場合は配信対象外に

パターン2: 購入金額別VIPセグメント

累計購入金額に応じて顧客をランク分けし、ランクに応じた案内を送信します。

ゴールド
条件累計100万円以上
施策例限定商品の先行案内、専用サポート
シルバー
条件累計50万円以上
施策例特別割引クーポン
ブロンズ
条件累計10万円以上
施策例ポイント2倍キャンペーン
レギュラー
条件10万円未満
施策例通常のニュースレター

実装方法:

  1. ロールアッププロパティを作成: コンタクトに「累計取引金額」のロールアップ計算プロパティを作成
  2. 顧客ランクプロパティを用意: 計算結果に基づいてランクを設定するプロパティを作成
  3. ワークフローでランク更新: 取引成約時にランクを自動更新

パターン3: 購入商品別アップセル

購入した商品に応じて、上位プランやオプションを案内します。

商品別アップセル
トリガー: 取引成約(商品: スタンダードプラン)

スタンダードプランを購入した顧客が対象

60日後
利用状況の確認メール

「ご利用状況はいかがですか?」

90日後
プレミアムプランの案内

「さらに活用したい方へ、プレミアムプランのご案内」

コンタクトプロパティとの組み合わせ

取引記録だけでなく、コンタクトのプロパティと組み合わせることで、より精緻なセグメントが可能です。

組み合わせ例

商品A購入
コンタクト条件業種: 製造業
配信内容製造業向け活用事例
年間契約
コンタクト条件従業員数: 100名以上
配信内容エンタープライズ向け機能案内
累計3回以上購入
コンタクト条件メルマガ購読中
配信内容ロイヤルカスタマー限定情報
初回購入
コンタクト条件流入元: 広告
配信内容特別フォローアップ

設定手順

1. 取引プロパティの準備

セグメントに必要な情報を取引プロパティとして記録できるよう準備します。

必要なプロパティ例:

  • 商品カテゴリ(ドロップダウン)
  • 商品タイプ(単品/セット/サブスクリプション)
  • 契約期間(月額/年額)

2. コンタクトへの情報反映

取引成約時に、コンタクトプロパティに購入情報を反映するワークフローを作成します。

反映するプロパティ例:

  • 最終購入日
  • 購入商品カテゴリ(複数選択)
  • 顧客ランク

3. セグメント配信ワークフローの作成

コンタクトプロパティの条件を元に、配信ワークフローを作成します。

ワークフロー設定:

  1. トリガー: コンタクトプロパティの更新
  2. 条件分岐: セグメント条件で分岐
  3. 遅延: 適切な日数を設定
  4. アクション: メール送信

注意点

取引とコンタクトの関連付け

取引情報を活用するには、取引とコンタクトが正しく関連付けられている必要があります。

確認ポイント:

  • 取引作成時にコンタクトを関連付けているか
  • 複数コンタクトが関連付けられている場合の処理

商品項目の活用

HubSpotの商品項目(Line Items)機能を使うと、取引に紐づく商品を詳細に管理できます。

商品項目で管理できる情報:

  • 商品名
  • SKU
  • 単価・数量
  • カテゴリ

まとめ

取引記録を活用したセグメント配信のポイントをまとめます。

  • 取引プロパティを整備: セグメントに必要な情報を記録できる状態に
  • コンタクトへ情報反映: 取引情報をコンタクトプロパティに自動反映
  • 条件の組み合わせ: 取引条件とコンタクト条件を組み合わせて精緻化
  • 除外条件の設定: 不要な配信を防ぐ除外条件を必ず設定

購入履歴を活かしたパーソナライズ配信で、クロスセル・アップセルの機会を逃さない仕組みを構築しましょう。

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