この記事について
「FAQページを何度も見ている人に、サポート窓口を案内したい」「特定の機能ページを見た人に、関連資料を送りたい」
HubSpotのトラッキング機能とワークフローを組み合わせることで、Webサイトの閲覧行動に基づいた自動案内を実現できます。
ページアクセストリガーの仕組み
HubSpotでは、トラッキングコードが設置されたWebサイトでの閲覧履歴を記録し、ワークフローのトリガーとして活用できます。
記録される情報
| 情報 | 内容 | 活用例 |
|---|---|---|
| 閲覧ページURL | 訪問したページのパス | 特定ページ閲覧でトリガー |
| 閲覧回数 | 同一ページの訪問回数 | 複数回閲覧でトリガー |
| 閲覧日時 | 最終閲覧日時 | 最近閲覧した人に配信 |
| セッション情報 | 訪問回数・滞在時間 | エンゲージメント判定 |
トリガー設定の条件
ワークフローでページ閲覧をトリガーにする場合、以下の条件を設定できます。
- ページURL: 特定のURLを含む/一致する
- 閲覧回数: ○回以上閲覧
- 閲覧日時: 過去○日以内に閲覧
実装パターン
パターン1: サポートページ閲覧者へのフォロー
FAQやヘルプページを複数回閲覧している人に、サポート窓口を案内します。
サポート関連ページを複数回見ている人を検知
直近の閲覧者のみを対象に
「お困りのことはありませんか?サポート窓口のご案内」
設定のポイント:
- URL条件:
/support/や/help/など、サポート関連ページに共通するパスで指定 - 閲覧回数: 1回だけでは誤検知が多いため、3回以上など複数回を条件に
- 除外条件: 既にサポートチケット対応中の人は除外
パターン2: 機能ページ閲覧者への資料送付
特定の機能や製品ページを閲覧した人に、関連資料を送付します。
| 閲覧ページ | 送付資料 | タイミング |
|---|---|---|
| /features/analytics/ | 分析機能の詳細ガイド | 閲覧1日後 |
| /features/automation/ | 自動化活用事例集 | 閲覧1日後 |
| /pricing/ | 料金プラン比較表 | 閲覧即時 |
| /case-studies/ | 導入事例詳細PDF | 閲覧1日後 |
パターン3: 料金ページ閲覧者への営業フォロー
料金ページを閲覧した人は検討度が高いと判断し、営業担当に通知します。
料金ページを見た人を検知
既存顧客か? → Yes: CSMに通知(アップセル検討中かも)/ No: 営業担当に通知(新規検討中)
「〇〇様が料金ページを閲覧しました」
複合条件の活用
ページ閲覧だけでなく、他の条件と組み合わせることで、より精度の高いターゲティングが可能です。
閲覧 × プロパティの組み合わせ
| 閲覧条件 | プロパティ条件 | アクション |
|---|---|---|
| /enterprise/ ページ閲覧 | 従業員数100名以上 | エンタープライズ営業に通知 |
| /api-docs/ ページ閲覧 | 業種: IT | 技術資料を送付 |
| /blog/marketing/ を複数閲覧 | ライフサイクル: リード | マーケティング事例集を送付 |
閲覧 × 取引の組み合わせ
| 閲覧条件 | 取引条件 | アクション |
|---|---|---|
| /upgrade/ ページ閲覧 | 現在スタンダードプラン | アップグレード案内メール |
| /cancel/ ページ閲覧 | 契約中 | 解約防止のフォロー連絡 |
| /add-on/ ページ閲覧 | 年間契約中 | 追加オプション案内 |
設定手順
1. トラッキングコードの設置確認
ページ閲覧をトリガーにするには、対象ページにHubSpotトラッキングコードが設置されている必要があります。
確認方法:
- HubSpot管理画面 → 設定 → トラッキングコード
- 対象サイトがトラッキング対象に含まれているか確認
2. ワークフローの作成
- オートメーション → ワークフロー → 新規作成
- 「コンタクトベース」を選択
- トリガー設定で「ページビュー」を選択
- URL条件と回数を設定
3. 条件分岐の設定
必要に応じて、コンタクトプロパティや取引情報での分岐を追加します。
4. アクションの設定
- メール送信
- Slack通知
- タスク作成
- プロパティ更新
注意点
Cookieとトラッキングの制限
ページ閲覧のトラッキングは、ブラウザのCookieに依存します。
注意すべき点:
- シークレットモードでは追跡できない
- Cookie同意を拒否した訪問者は追跡できない
- 異なるデバイス間の行動は紐づかない
既知のコンタクトのみ対象
ワークフローのトリガーとして使えるのは、HubSpotで既にコンタクトとして認識されている人のみです。
コンタクトとして認識される条件:
- フォームを送信した
- メールのリンクをクリックした
- チャットで会話した
メール配信頻度の管理
ページ閲覧のたびにメールを送ると、配信過多になる可能性があります。
対策:
- ワークフローの再登録設定を適切に管理
- 同じメールは一定期間送らない設定を追加
- 抑制リストを活用
まとめ
ページアクセスを活用したサポート案内のポイントをまとめます。
- 閲覧パターンを定義: どのページの閲覧が何を意味するか整理
- 複合条件で精度向上: プロパティや取引情報と組み合わせる
- 適切なアクション設計: 閲覧内容に応じた案内を準備
- 配信頻度の管理: 過剰な配信を防ぐ設定を忘れずに
Webサイトの閲覧行動を活かして、顧客が求めている情報を適切なタイミングで届けましょう。